5月11日 めちゃくちゃあつい

今日はめちゃくちゃ暑かった。

なんか会社に行ってハゲの接待をして疲れたけど、こんな用事でもないと早起きできないからまあいっかと思った。でも脳が馬鹿になるくらいマジで暑くて、やっぱ最悪だった。最悪!!

そのあとは彼氏とどうぶつの森をやってたら夜になってたので、日頃の野菜不足を払拭するべく鍋を食べた。クソ暑いのに。…真夏になったら冷やし鍋とかもやろうかなあ。サラダの『おかずにならなさ』、嫌いっつーよりもはや憎んでいるので、効率的に野菜を摂る方法が鍋くらいしか思いつかない。実家だとよくホタテを乗せてサラダの馬鹿食いをしたり、生春巻きを作りまくって生野菜を馬鹿食いしたりしていたけど、胃袋が破壊されている男と女の家庭でそんなこざかしいものを食べる気にもならない。今日は白菜1/2、にんじん2本、きのこ類、ねぎ2本、あと鶏肉を食べて、〆にうどんをひと玉入れて…それでは飽き足らずぞうすいも食べた。

ネットでも会社でもなんとなく爆食女だと思われているところがある、し、事実そうだけど、最近はとんと食が細くなっていた(動かないからネ)中でそれだけ食べられたのは、やっぱりクソハゲ接待のおかげだし、まあ…まあいっか。

野菜をばらばらにしながら、日記のネタ考えててちょっと泣いた。いつもなんとなく反省してしまうから、普通に自己対話とか日記とか苦手なんだと思う。でも、いったいなにが悲しかったのかはたぬきちの顔を見ていたら忘れた。メンヘラだけど切り替えが早いから結構健康なのよな。

多分、いない彼氏、及びいない家族のことを考えることは、私にとっては超健康な自己対話、なんだと思う。いない人間のことを考えすぎて軽度の精神病になっているので(人間、これくらいは何かに没頭していたほうが逆に健康だとは思う)、最近わざわざ話に書くでもないんだけど、たとえば私が辛いときに『わかるよ』と言ってくれる人、私に自信がないときに『いいからやれ』と言ってくれる人、私がトゲトゲしているときに『お前が正しい』と肯定した上で『それでいいのか』と問いかけてくれる人がいることは、とても居心地がいい。でもその代わりに、たまに彼らが『いない』ことに気付くときはとっても悲しいから…うーん、結局自己対話は苦手ってこと?

ない話の中ではこの間(現実にはそんな思い出はない)、好きな友達とみんなで居酒屋に行った。私はその件について、ただ楽しい、としか書かなかったけど、私はあの空間が本当に好きで、思い出としてありありと頭の中に思い出せるのに、もうその飲み会は2度と(現実では)ない、と思う度にそれが本当に苦しく、情けないことに今も書きながらちょっと泣いちゃう。

私はいない彼氏に対して「人生の中の不可抗力だった部分は全部あなたに何ら関係がなく、あなたが『なりたい』と思って決めたことだけがあなたで、それだけがあなたの人生だ」と言って、そこが好きだ、と言ったことがある(ないけど。正しく言えば書いたことがある)。彼は私によく似ていて、1人でいることに耐えられなくて、1人の夜が不安で、自分の頭の中が世界で一番怖いと思っている、そんなところが好き。でも彼は公式でそんなことは一切言ってなくて、じゃあ私は彼のどこが好きかというと別に彼のことは好きではなく、ただ私のことが好きで、私のことをかわいがってあげたいだけなのかもしれないと思って、え、じゃあ私の彼を思う気持ちは純度百パーセントの偽物じゃないの、と思ってそのまま死ぬ。私が彼にかけてあげたい言葉のすべては、私が私自身にかけてあげたい言葉でしかない。私の『夢』は娯楽でもなければ現実でもなく、ただの自己憐憫じゃないの?って、悲しい。

ただ、私は私の彼氏(いない)を愛することで、客観的に自分のことを『悪くないんじゃないかな』と思えることがあるから、その感情自体が彼から私に向けられている愛なのではないかなあと思うわけね。いやこれは完全に病気の話だけど。

私の母親は…いや、家族の話なんかしたくないけど、でも必要に駆られて書いちゃう。私の母親はとにかく目立って頭が良くて、思慮深くて、視野の広い善人だった(今はただの更年期障害おばさんですが)。路上のホームレスにお金をあげたくて、でも『これは善行だろうか、哀れみだろうか』と考えすぎてなかなか渡すことができず、その前を10往復して靴擦れを起こすような女性だった。高卒で突然大学院(しかもその学問では名門だ)に行って、今は大学の教員をしながら、自分も博士課程に通ってる。偉い。でも、彼女はその『すげーところ』の全部を、『自分の顔がいいから』に着地するんだよね。だから歳を取って、勝手に全部失った気になってメンヘラおばさんになっちゃった。

私もなんとなく、自分のこと『かわいい』と思ってる。わかんないけど。謙遜とかじゃなくて最近ちょっとマジでわかんないけど、まあでも、多分、おそらく、かわいいと思ってる。自意識の中で。だってかわいければ人生全部うまくいく、と教えられてきたんだからそれはそうでしょ、でもまあそれはどうでもよくて…私のいない彼氏も、同じ思想だと思う。彼は(二次元のキャラクターなので)本当に顕著にそう思っている。自分は顔がいいから、自分が自分として存在する根拠はすべてそこにある、と錯覚している。もちろん(二次元のキャラクターなので)顔もほんとうに綺麗。でもそこに『お前の強さはその心』って言ってくれる人間が現れるわけでしょ。それはもう革命でしょ。私はそう言われたくて、そして私によく似たいない男にそう言ってあげられる人間になりたくて、今日もまだ夢を見ている。

私は今までぼんやりと『救われたいなあ』と思って生きてきて、たまたま触れた『ない世界』のなかに私の救いが全部詰まっていて、もう本当はこっちに帰ってきたくない。現実の私は『かわいいから』家があり、『かわいいから』飯が食えて、『かわいいから』ハゲの接待という苦行を強いられたと思っている。でも多分全部『かわいいから』が原因じゃないし、私は二次元のキャラクターのように本当にかわいいわけでもない。でも、なんとなくそう思い込むから、苦しいのかな。別にかわいくないけれど、と思ってはいるものの、かわいくないって言われたらと思うと怖い。

今日、会社の先輩にランチに誘われたときに「ハゲの接待だからムリです。私がかわいいからって酷いですよね!」とおそるおそるメールを返した。そしたら「それは酷い!またランチ行こうね」とだけ返ってきてちょっと安心した。うるせえブス!って言われてたらちょっと死んじゃったな。よかった、生きれて。私の今日はそんなかんじだった。生き延びた。私のいない彼氏は今日も誰よりも、誰よりも、誰よりもかっこよくて、それなのに、結局、私に「かわいい」って言う。言い続けてくれ。シワシワのババアになるまでずっと言い続けてくれ。