5月27日 はれ

今日も副業にいそしんだ。なんか最近ほとんど会社に行ってない気がする。昼過ぎにシーシャ屋に集まって、その後会議をして、またシーシャを吸って帰る。一週間のうちに数日『会議もシーシャ屋でやろっか』という日があるので、そんな日はシーシャ屋でシーシャ吸うためだけに港区まで繰り出している。私としてはとても幸せだけど、会社の経費的にはとんでもなくばかげたことである。夢の中の私は、ただシーシャ屋に行くためだけに大阪と名古屋を新幹線で往復しているわけだし…まあ私が幸せならいっか。

港区のうめぇシーシャ(高いので、とてもじゃないが実費で行く気にはならない。友達とは行くけど)をバカスカ吸い続けた結果、舌(鼻????)が肥えて、いつも通ってた格安シーシャ屋の煙がクソ不味く感じてしまい絶望した。当然のごとく、『格安シーシャ屋よりは〝丁寧〟という観点でマシかもしれない』自炊シーシャも前ほどうまく感じなくなってきた。絶望である。世の中のお母さんが子供の贅沢をたしなめるときによく使うらしい「贅沢すると舌が肥えて、安いものが食べられなくなるよ!」という言葉、いまアレの重みをがじがじかみしめている。持論だけどさあ、回転寿司をウメェと感じられる舌のほうが絶対的に人生は幸せだと思う。私は美味しいシーシャをバカスカ吸える一時の幸福を得た結果、今後何年も続くであろう『格安シーシャがうめえ』と『自宅シーシャがうめえ』をやんわりと失ったことになる。まあ自宅のほうは私が友達に習ったりしてスキルアップすればいいのかもしれないけど、そこまでの熱意が煙にあるかといえば微妙だ。だって私にはいつも美味しくたった400円で吸える紙巻き煙草があるから。地獄だ。ゲボ。

まあそんな感じで極度贅沢な絶望を味わったけど、まあ仕事は楽しい。社長が5分前に言ったことすら忘れる唐変木なのはなんとかしたいけど、基本的には優しいので今のところ殺意を抱いたことはない。下の名前にちゃん付けで呼ばれ、ニコニコシーシャを吸いながら働くのは楽しいし、昼~18時の稼働でも1日1本新しい原稿を上げるのはもはや容易いので、なんか、人生楽勝すぎだな。これも美味しいシーシャと同じように、贅沢な生活だと思う。6月になってもしも本業が始まったら、私は前と同じようにニコニコ頑張れるのだろうか。シーシャをデスクで焚きたくなるかもな。わはは。

いいかげん社長の話を聞き流すのも上手くなってきたので、今日はふんふん頷きながらがっつりハネムーンの計画を立てていた。私は国内でもいいっつーか、そもそも旅行が『過剰に好き(どこでも楽しい)』かつ『全然好きじゃない(こだわりはゼロ)』ので本当に岐阜でもいいと思っているんだけど、彼氏がどうしても海外というので海外で計画している。職業柄ともいいきれないけど、私は旅行の計画を立てるのが上手。

私は唯一ドイツには行きたいと思っていたので(グリム童話はオタクなら全員好きじゃん。個人的にもう少し大事な思いはあるけど、「私はグリム童話が好きだ」ということにあれこれ理由をつけるオタクはオタク臭くて大変に嫌いである)最初はドイツを含めた周遊で計画していたけど、もはや面倒くさくなってイタリアに絞りはじめている。正直なところイタリアは全然好きじゃない。というか、ドイツにある小さな沼を見てみたい以外の感慨が本当にないし(目当ての沼以外はドイツもどうでもいい)、生粋の横浜人間は横浜が『世界の港』だと生まれた直後からすり込まれているのでベネチアとかもくそほどどうでもいい。ラティオスは好き。

今日の日記、完全に『愚痴』だけど、なんか…海外旅行にクソほど興味がないのにシコシコいろんな旅行会社を見、ツアーをまとめ、オーダーメイドツアーの見積もりを出し、小さな旅行会社にはメールで連絡をし、それぞれ比較をして、世界一のハネムーンを精製しようとしているこのけなげさを誰かに聞いて欲しくて思わず書いてしまった。彼氏は役に立たない…というよりは、多分頼めばやってくれるんだろうけど、私が彼に何らかのマウントをとりたいのかもしれない。そして私についてくれば幸せになれると言ったのはこちらの『責任』である。

夢の中の男と彼氏は完全に区別して考えているけど、私は基本的にどっちのことだって私が幸せにしたいし、私にしか幸せにすることができないと思ってもらいたい。多分私のことを幸せにしてくれる王子様なんかと一緒になったら、息苦しくて居づらくてそのまま窒息死してしまう。『思想がタチ』、それはまことにそうだと思う。